お仕事をしている男の人ってかっこいい。
みたいなことをTVで女の人が言っていた。
私は独りでうんうんと頷いてしまった。
< L 『 見 慣 れ た 風 景 。 』 ( masque
ver. ) >
たまたまつけていたTV番組だった。
TVに向かって頷いている自分にはたと気付く。
思わず、苦笑した。
………オバサン化進行中…かな?
まぁそれはそうとして。
ぱち…っとTVを消す。
Lがお仕事をしている時のこと、考えてみた。
Lがお仕事をしている時。
私はお仕事をしているかLの傍にいるかのどちらか。
できれば傍にいたいと思う。
今、まさにそう。
私はお仕事中のLの傍にいる。
私が座っているソファ。
体をねじって振り返れば、開いた扉の向こうに見慣れた風景。
Lがひたすらパソコンとにらめっこしている。
そのLの背中が、好き。
たくさん重いもの背負って。
たくさん私の知らないもの背負って。
そのLの背中が、猫背の背中が、好き。
普通にパソコンしているのと変わらないけれど、それとは何だか違って。
Lの正面にまわれば、隈のより濃くなった顔が見れるのだろう。
その隈に心配もするけれど、真剣なLの眼差しも、好きだ。
でもそんな風にあの部屋に入れば、Lの気が散ってしまうのはわかっている。
だから、こうやってココからLの背中を見ている。
見慣れた風景。
大好きな背中。
でも、でもね。
L。
L。
お仕事中のL、好きだよ。
その背中を見ているの、好きだよ。
でも、本当は一緒にお話したりする方が。
Lの顔見て、その体に触れている方が。
大好き、だから。
お仕事が終れば、一緒にケーキを食べようね。